リアルマニーの寅 (前編)
*************約2年前くらい*************
○山:たのもーー!
NAOMI:ハーイ、どちら様?
○山:このたび某社から独立した某開発者である。ゲームを作りたいのでお金下さい。
NAOMI:オーノー。残念ながら我が家は貧乏デース。NAOMIの親族が体脂肪率の高いロン毛の人に入れ込んでエライ目に遭ってマース。誠に申し訳ございませんが我が家と相性が悪いので、体脂肪率の高くて短髪でない方は、お断りしマース。イーノー?
キャシー:NAOMIちゃん、せめて「恰幅の良い人」とか、マイルドな表現にした方が、、、、あと、新聞勧誘を断るときのニセ外人口調はどうかと思うよ。
NAOMI: 黙 れ 親 族 。
キャシー:ごめんなさいね。
○山:髪切ました。体脂肪は今後を考えるとナチュラルに燃焼していくと思います。
NAOMI:早えーなオイ。それではウチは貧乏なのでお金は出ませんが、あなたのその行動力と過去の実績を考慮して、お金持ち紹介しマース。
NAOMI:NAOMIです。これまでこの業界はいろいろな挑戦者を迎えてきました。しかし、今日の挑戦者は今までにない発想と熱意、そして揺るぎない自信を持ち、これまでと全く違ったシステムのゲームを作ろうと寅達に立ち向かいました…。
ナレーション:今日もまた新たに金を欲しがるものが寅たちに挑む。
かつては某有名業務用機器メーカーで看板タイトルを手がけた開発者。
己の野心のため組織を飛び出した男が放つ、捨て身の一言に寅たちがひるんだ…。
では、その一部始終をとくと見よ!
NAOMI:それでは挑戦者の方、どうぞお入りください。
○山:失礼します。
NAOMI:最初にルールの確認を行います。最終的にあなたの希望した金額に1円でも満たなかった場合、またはマニーが成立した場合でも、ここでのあなたの言葉に嘘、偽りがあった場合はそれが発覚した時点でマニー不成立となります。よろしいですね?
○山:わかりました。
NAOMI:あー、あと、見事マニーを手にしてもロケテストでインカムが悪かった場合、容赦無くボツにします。それが業務用なんで。それで、いくらを希望しますか?
○山:○千万円です。
NAOMI:○千万円…遠慮ねえなあオイ。で、そのお金の使い道は?
○山:今までにない業務用シューティングゲームの開発資金にします。
ナレーション:今までにない、業務用シューティング。その開発費用○千万円を希望する。
○山:今までにないボーダーという概念が、、、例え途中で終わっても、全てのプレイに対し、エンディングがですね、、、
ナレーション:自信満々で企画を語る男に、寅が牙を剥く。
寅A:萌えキャラはいるのかね?
○山:いません!硬派路線で行きたいと思います!
ナレーション:その一言に、寅達の空気が変わった。この男は素直に自分の野心を語っただけ、、、いったい何が寅達の気分を害したのか…男の困惑を察し、畳み掛けるように寅が吼える。
寅B:わかりました。それでは社内で検討して結果を1週間後にご連絡します。
ナレーション:感動の結末!その一部始終は次週!!
*このお話は、わりとフィクションです。なんか苦情とあったらグレフまで。